表参道を歩くと、ひときわ華やいだ雰囲気をかもし出したクリスチャン・ディオール表参道店がそびえ立っています。国内初の大規模な路面店が2003年12月に登場した時には限定品などを求めて行列ができました。
ディオールの創業は1946年、パリに開業したことから始まります。パリのオートクチュールを担うブランドで、次々に新しいファッションを考案し“流行の神様”と呼ばれ、上流階級のお客様を手中にしていました。中でも1947SSコレクションで発表された「王冠ライン」は“ニュー・ルック”と話題をさらい、1955SSコレクションで発表された「Aライン」はその可憐さと上品なテイストでファッション界に革命を起こしました。そんなディオールの活躍は後生のデザイナーにも影響を与え、この現代においてもクチュール界の核を担うブランドになっています。
その人気の立て役者として忘れてならないのが、現在クリスチャン・ディオールのレディース部門のデザインを担当するジョン・ガリアーノ。彼がディオールに招かれたのは1996年、ディオール50周年を迎えた晴れの年です。創業者ディオールの死後、部門買収や親会社の倒産などが相次いだこのブランドを、ジャンフランコ・フィレと共に華麗に蘇らせたのはジョン・ガリアーノの、天才・奇才ぶりが発揮されたからに他なりません。彼が考案した「サドル・バッグ」は日本国内でもディオールを一躍スターダムに押し上げました。